「ホワイトボード·ミーティング®digital版 認定講師」取得−何ができるか、何がしたいか−
実を言うと、こういうことを書くことはあまり柄ではありませんが、わざわざわたしに声をかけて、期待をかけてくださっている方々がいらっしゃることがわかったので書き記しておきます。
きっかけは今!
わたしは2010年に初めてちょんせいこさんにお目にかかって以来(この歴史的なところは下に詳しく書いておきます)、「ホワイトボード・ミーティング®」の考え方、そして技術にとても共感し、以後、小学校現場にいたときには授業やセミナー、大学に来ても(認定講師ではありませんでしたのでスキルの伝達等はできませんでしたが)考え方をベースにゼミや授業、仕事上、日常での対話に活用してきました。 「ホワイトボード・ミーティング®」とは、(わたしの言葉で説明するのなら)可視化をベースにした対話を促進するファシリテーションの考え方であり、技術です。
これらは、様々なところで「生き方」「考え方」「技術」として使えそうですが、例えば学校現場に絞ってみても
必要とされるものです。
この度、「ホワイトボード・ミーティング®digital版」が新設されることを伺い、受講し、認定講師になることができました。
digital版って、今までと何が違うの?
「考え方」は従来(以後、リアル版と言い換えます)と全く同じです。むしろ、この「考え方」に共感してもらえなければ、「考え方」をわかってもらえなければどんなにデジタルスキルが高くても「ホワイトボード・ミーティング®digital版」とは認めてもらえないことでしょう。
「手順(≒方法)」という意味でもリアル版と同じです。
リアル版とは、「使うもの(ツール)」が異なることにより「技術」が異なります。
この1点だけが異なる「だけ」といえばそうなのですが、こうなることで「技術」以外の「リアル版」との違いが見えてきます。
オンライン上での「ホワイトボード・ミーティング®」が進めやすくなる
(特に大型の)ホワイトボードを用意しなくてもできる(反面、PC等がなければできない)
タイピングを得意とする人は書き取りやすくなる(反面、ペンでの書き込みの方が得意とする人には不安も)
テキストに残るので二次利用がしやすくなる
どちらがいいというわけではなく、適材適所であり、得意不得意の関係
突然「ホワイトボード・ミーティング®digital版」というのが登場してきて、従来の「ホワイトボード・ミーティング®」に慣れ親しんできた方や今から取り組もうとしてきた方は、旧いものから新しいものへ移行するのか?と思われる方もいるかも知れません。
いえいえ、そんなことはありません。
リアル版とデジタル版に優劣はありません。違いがあるだけです。
複雑な社会に生きているわたしたちにとって、その場その場に適したツールがあります。
そして、得意不得意があります。
* ただし、コロナ禍で今までのように近づいて、肩寄せ合って、活動がしにくくなっている2020年4月の現在、オンラインを得意とする「ホワイトボード・ミーティング®digital版」は、空間を超えて「ホワイトボード・ミーティング®」の考え方で多くの方とつながる、かかわるにはより良い「考え方」であり「技術」かもしれません。 「ホワイトボード・ミーティング®digital版」を用いて良好な対話関係を広げよう!深めよう!
コロナ禍の最中、わたしが「ホワイトボード·ミーティング®digital版 認定講師」を取得したというのは偶然ではないと思います。簡単に場所の移動や人との接触ができなくなって困っている今(2020/04/18現在)、それでも人間は人と人と関わることで心が安定し、生活が安定します。今までお世話になってきた方々、または、まだお目にかかっていない方々とオンラインでお目にかかって「ホワイトボード・ミーティング®digital版」を通して良好な対話関係を広げていきたいし、深めていきたいと思います。 ぜひ、声をかけてみてくださいませ。よろしくお願いします。
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【参照】わたしの紹介文
以上、ここで終わり……
ですが、わたしとちょんせいこさんとの関わりに興味関心ある方で、お時間ある方は下の文章も読んでみてください。
わたし(あべたか)とちょんせいこさんとの関わり
わたしとちょんせいこさんが出会ったのは、2010年の秋です。
当時埼玉県狭山市で小学校の教員をしていた岩瀬直樹(現軽井沢風越学園校長)さんが、地元にちょんせいこさんを招いて2日間のワークショップを行うという噂を聞き、山形県のTさんと一緒に参加させてもらいました。 その時に、翌年に宮城県仙台市において、ちょんせいこさんの講座(東北青年塾)を開くことをお願いし、快諾していただき福島に戻りました(その頃わたしは福島県の小学校教諭でした)。 「ボランティアで宮城県仙台市へ講座に伺うよ」とちょんせいこさんから連絡をいただきました。東北青年塾のメンバーは大喜びでした。 当時のイベント案内とイベント後の感想のHPリンクを下につけておきます。
このイベントをきっかけにこの後、何度も何度も東北(仙台だけではなく、福島県郡山市や宮城県石巻市など)へも足を運んでいただきました 震災当時、なにもできず、たいしたことができずに下ばかり向いておりましたが、ちょんせいこさんを東北へお招きし、関わる方々に元気になってもらい、わたしも元気になったかなぁ……とあの時を振り返ると思います。
その後、上にも書いていますが、一緒に本を書く機会もいただきました。
その方を中心にゼミ運営をおまかせしたら、自然に「ホワイトボード・ミーティング®」の考え方で運営される、互いを認め合い、対話的で、受容的なゼミになっています。すでに一期生は修了していますし、「ホワイトボード・ミーティング®」を本格的に学んでいるゼミ生は今いないのですが、それでもなお、「ホワイトボード・ミーティング®」の考え方で運営されています。まだ呼ぶのには早いとは思いますが、「伝統」となりつつあるなぁと思ってみています。
とてもとてもありがたいことです。うれしいことです。